大聖寺不動明王坐像入魂法要
期日:令和6年4月28日(日)午前10時~
式場:大聖寺不動堂(長浜市大門町上屋敷)
滋賀県長浜市大門町の一番奥で山の中にひっそりと佇むお堂の中に巨大な不動明王坐像があるのですが、経年による痛みが激しく2年にも及ぶ修復事業が行われていました。
そして修復が終わったので、今回の入魂法要が執り行われたのです。
大聖寺は現在はお堂を残すのみですが、元々は参道の両側に寺坊が立ち並ぶ勢いのある場所でした。
盛時は48坊を有する天台宗の壮大な寺院でしたが、元亀3年(1572年)7月、前年の織田信長による比叡山攻め、一連の一向宗攻めと時期を同じくして焼き討ちに遭い、以降急速に寺勢が衰えました。
神道山大聖寺不動堂拝観のしをり
2013年に長浜市指定文化財に指定された貴重な不動明王坐像は虫害などで痛みが激しかったのですが、樹脂を使い穴があったことが分からないぐらいに修復されていました。
修復といっても、完成当初のようなキレイな状態ではなく、経年変化した自然な状態への修復です。
実際に不動明王坐像を見ても違和感が全くありませんので、修復した話を聞いてもピンとこないです。
修復された坐像がこちらです。
なかなか迫力のある坐像ですよね。
修復前の坐像を子どもに見せたら怖い怖いと言って近づいてくれませんでした(笑)
その時の記事がこちらです。
不動明王坐像は通常公開していないので、見れる機会は毎年秋(10月第4日曜日)に執り行われる「大般若法会」です。
大般若法会では大般若経600巻の転読に不動明王坐像の両側に釈迦十六善神図と役小角像が配置され、壁には十二天像の軸が架けられていますので、興味のある方はぜひ参加してください。
不動明王の真言は
のうまくさんまんだ ばざら だん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
です。
ご利益として「煩悩退散」「厄除け」「学業成就」「身上安全」「立身出世」「商売繁盛」「修行者守護」「健康祈願」「戦勝」「国家安泰」があります。
真言は、古代インドのサンスクリット語で意味を理解するのは困難ですが、唱えることで仏に近づくと言われていますので、お参りされる方は現世利益のためにも唱えてみましょう♪